今回は【つなぐ】とはなにか、またその設置についてを紹介します。
【「つなぐ」とは何か?】
【つなぐ】とは造語であって、そのような装置があるわけではありません。
【つなぐ】とは、話し放題を契約した携帯電話と、IP-PBXとBluetooth-VoIPゲートウェイなどとを【つなぐ】ことによって、データSIM(MVNO含む)から、話し放題を実現するものになります。
・・・こんなこと言われても意味がわかりません。
簡単に言うと、
『話し放題を契約したガラケーを、スマホから利用できるようにすること』
を、便宜上【つなぐ】と言っています。
話し放題はガラケーで1500~2200円で契約できます。
スマホはMVNOで、500~900円程度で利用できます。
よって、【つなぐ】を使えば、両者の良いとこ取りをして、2000~3100円で、1台のスマホで通話(話し放題)と通信を行えることになります。
これで、かさばる2台持ちから開放されます。
また、【つなぐ】の醍醐味として、ガラケーの話し放題(1回線)を、複数のスマホでシェアできます。
これにより、通話料を劇的に節約できます。
さらに、【つなぐ】に登録したスマホ同士の通話は無料になります。
場所は関係なく、遠方(海外も可)に住む家族・友人も登録できます。
【「つなぐ」で何ができるのか?】
前項と被りますが、【つなぐ】でできることを列挙していきます。
なお、ここに記載されていること以外でも、アイディア次第で色々な運用が可能になります。
◆ ガラケーとスマホの2台持から1台運用へ
家に置いてあるガラケーの発着信をスマホから行えます。
よって、安価な2台持ちを継続しつつも、持ち歩く端末をスマホ1台のみにできます。
◆ 話し放題のシェア
せっかくの話し放題回線を一人で使うなんてもったいないです。
これを複数人でシェアすれば、話し放題回線を最大限に活かせることになります。
例えば、5人家族で考えます。
家族で話し放題回線を1回線持っておき、あとはそれぞれ900円のMVNOを使います。
話し放題回線(1500円)+家族5人分のMVNO(900円×5)= 6000円
これで5人家族全員が話し放題となりつつも、月額維持費は全員で6000円という破格になります。
もちろん、これにはデータ通信費も含んでいます。
◆ 家族・友人間の通話料を無料にする
これは【つなぐ】の機能というより、IP-PBXの機能になります。
【つなぐ】に登録したスマホ同士の通話はすべて無料になります。
これはLINEの無料通話を想像するとわかりやすいです。
しかし、LINEのように声が遅れて聞こえることはなく、高品質での通話が可能です。
◆ 話し放題のシェア+IP電話の併用
話し放題回線は発信専用とし、自分用の電話番号には、ブラステルの050番号などを取得します。
このように、発信と着信とを運用上で分離することで、効率的な運用が可能です。
◆ 話し放題のシェア+内線番号の併用により、1回線を複数人で使う。
話し放題1回線を発信だけでなく、着信にも利用します。
「話し放題回線番号」+「,(P)」+「内線番号」を相手の電話帳に登録して貰うことで実現できます。
(例えばiPhoneであれば、電話帳に「090-1234-5678,6123」のように登録します。※動作未確認です。)
なお、直接、話し放題回線番号にかけた場合は、ガイダンスにしたがって内線番号を入力することで、該当するスマホが着信します。
その他、内線番号とIP電話番号を同一のものにしてみたり、DTMFにより事前にキャリア転送を設定するなど、アイディア次第で色々なことができるようになります。
【「つなぐ」の構成】
【つなぐ】は以下の機器により構成されます。
このうち、「GP-71x」と「IP-PBX」とは固定回線に接続し、スマホには格安MVNOなどを利用することになります。
なお、【つなぐ】に最適なMVNOとしては、極めて良好な応答速度から、「BIGLOBE」をお勧めします。
また、安定した回線品質と良好な応答速度から「OCN」もお勧めできます。
もちろん、その他のMVNOでも利用できますが、応答速度(Ping値)の遅いMVNOは避けてください。
なお、VoIP規制やプライベートIPが付与されるMVNOでは、正常に利用できないかもしれません。
私の環境で、上記以外に動作確認できているSIMは以下のものです。
【準備するもの】
【つなぐ】を構成するもの“以外”に、準備するものを列挙します。
IP-PBXには「Raspberry Pi」を使いますので、1A程度出力できるUSB充電器が必要です。
手持ちの充電器があれば、それで構いません。
もし持っていなければ充電器とケーブルを用意します。
これは非常に安価なうえ、1年間の保証があります。(PLANEX製)
スマホの充電を行うわけではないので、ケーブルはこの程度のもので構いません。
送料を入れても100円ショップより安いです(^_^;)
なお、Raspberry Piも携帯電話も大した消費電力ではないので、充電器が壊れることはそうそうないとは思います。
しかし、いざ故障すると【つなぐ】が使えなくなります。
もし故障してもすぐに交換できるように、充電器の予備は1台持っていても良いと思います。
100円です。IP-PBXとGP-71xとで2本必要になります。
【「つなぐ」の設置方法】
1.既存ルータに「GP-71x」と「IP-PBX」をLANケーブルで接続します。
もし、ルータに2ポート分の空きがないようでしたら、ハブを介して接続します。
なお、「GP-71x」「IP-PBX」ともに、高速通信を必要としませんので、安価なハブで問題ありません。
2.「GP-71x」と「携帯電話」をBluetooth接続します。
「GP-71x」は常にペアリング待ち受け状態ですので、携帯電話から簡単にペアリングできます。
実際のペアリング作業は、以下動画の後半をご覧ください。
【ルータの設定】
外出時でも【つなぐ】へアクセスできるように、ルータを設定します。
たとえば、auひかりでは「ポートマッピング」と言う項目から行えます。
ポート5062(SIP用)と10000~20000(RTP用)とを「IP-PBX」へ向けます。
これらの設定方法は利用しているルータによって、それぞれ異なります。
もし、分からなければ、ご使用中のルータをお知らせ頂ければ、お教えできると思います。
【「つなぐ」の設定とスマホの設定】
これ以外の細かい設定に関しては、<MVNO(データSIM)で「話し放題」を実現する 【つなぐ】>に記載しています。
音質なども掲載していますので、よろしければご覧ください。
【私が提供する「つなぐ」について】
Linuxが扱えない人向けに、設定済みの【つなぐ】を販売しています。
本来、やるならば、もっと大々的にやるべきだと思います。
『話し放題・つなぎ放題でなんと2000円!ご購入はこちら!!』 みたいに(^_^;)
ですが、【つなぐ】の販売に関しては、未だにいくつか迷い中でして、今は大々的に販売するつもりはありません。
(考えがまとまったら、ちゃんとWEBサイトを立ち上げようかと思います。)
今のところ簡易的なメールフォームしかありませんが、ご容赦ください。
(セキュリティの都合上、外部のシステムを採用しています。)
なお、少なからずマージンは頂くので、接続できるようになるまでサポートします。
【つなぐ】のオーダーは終了いたしました。
本当はずっと続けていきたかったのですが、私の時間が無くなってしまったことと、実はかなりの赤字で販売していたことにより、継続が厳しくなってしまいました。申し訳ありません。
【つなぐ】システムには以下のものを用います。
購入者には、最初にその回線を1人で使うか、複数人でシェアするかを決めてもらいます。
初期設定として内線番号をいくつか用意しています。(増減可)
→ 6000番台 : 「6001」、「6101」~「6120」 (21個)
→ 7000番台 : 「7001」、「7101」~「7120」 (21個)
内線番号とはスマホ1台1台に割り振る固有番号のようなものです。
この番号に発信することにより、該当するスマホが着信します。(内線通話)
回線をシェアするか否かで、この内線番号の発着信時の挙動が変わってきます。
◆ 1人(2人)で使う場合
外線発信可能な内線を「6001」及び「7001」のみに限定します。
「6001」はGP-712に接続した1台目の携帯からの発信となります。同様に「7001」は2台目の携帯からの発信となります。
1台目の携帯への着信は「6001」が鳴動し、同様に2台目は「7001」が鳴動します。
「6101」~「6120」及び「7101~7120」はすべて、普通の内線番号となります。
内線番号間での通話はもちろん無料ですが、外線発信はできません。
◆ 回線をシェアする場合
6000番台の内線番号から発信すると、GP-712に接続した1台目の携帯からの発信となります。
同様に、7000番台は2台目の携帯からの発信となります。
動作はどのようにでもカスタマイズ可能ですが、一例として以下のような動作があります。
→ 決められた内線番号を鳴動させる。
→ どの端末も鳴動せず。
→ 相手に呼出音「プルルルル・・・」を鳴らし続ける。
→ Asteriskの自動応答により「呼び出したい番号を入力してください」のガイダンスを流す。
例) 話し放題回線番号:09012345678 内線番号:6110
「09012345678,6110」または「09012345678P6110」
◆ 1回線を1人で使い、もう1回線をシェアする(GP-712限定機能)
「6000番(携帯1台目)は自分で使って、7000番(携帯2台目)は回線をシェアしたい。」
と言った設定も可能です。
このように設定すると、6000番台の内線番号は「6001」のみ外線発信が可能となります。
7000番代の内線番号は「7001」と「7101」~「7120」から外線発信が可能になります。
内線通話は「6001」と「6101」~「6120」及び「7001」と「7101」~「7120」においてすべて無料です。
このように、6000番台の動作は「1人(2人)で使う場合」と同じになり、7000番台の動作は「回線をシェアする場合」と同じ動作になります。
【あとがき】
ものを販売すると言うことは難しいです。
4万円とか掛かるものを販売するわけなので、その責任の重さを感じます。
また、ただ転売すれば良いわけではなく、個人個人で異なるシステムを構築します。
オーダーメイド的にシステムを構築しますので、1台の制作にかかる時間は10時間程度だと思います。
慣れればもっと時間は短縮できるのでしょうが、現在はそのぐらいです。
もういっそのこと、マージンは0でもいいかなとも思ったのですが、色々悩んだ末、この金額に落ち着きました。
お金とってごめんなさい。(>_<)
おわりに。
自分が作ったものを販売するということは、すごい面白いです。
すでに、購入してくれた方が1人いたのですが、その人に沿ったシステムを構築するのが楽しすぎでした♪
(まだ1台しか売れていませんが)新たな自己満を発見できました。